どんな職業でもいくらかのデメリットは存在します。訪問美容師の場合も、職業の特性上のデメリットがあるため、転職前にはよく考えておく必要があります。とはいえ、訪問美容師になってよかったと感じている美容師の方も少なくありません。この記事では、訪問美容師のメリット・デメリット両方を紹介しますので、参考にしてください。
そもそも訪問美容師とは
訪問美容師とは、美容室に通うことが難しい方を対象に、自宅や介護施設を訪問して美容サービスを提供する職業です。基本的な施術内容は美容院と同じですが、長時間椅子に座れない方や寝たきりの方なども対応するため、柔軟な対応が求められます。一般の美容師とは、利用者層や施術する場所が違うのが特徴です。
訪問美容師になるデメリット
どんな職業でも、いくらかのデメリットはつきものです。訪問美容師への転職を検討する前に、以下の点を知っておくとよいでしょう。
- 集客が難しい
- 精神的につらい場面もある
- サロン時代とは違うスキルが求められる
- キャンセル率が高い
- 事故が起きるリスクもある
集客が難しい
フリーランスで訪問美容サービスをはじめる場合は、集客が難しい点が大きな壁となるかもしれません。訪問美容サービスは一般の美容院とは利用者層が異なるため、集客方法も大きく異なります。店舗をもたないため、地道な営業活動も重要となるのが訪問美容の特徴です。
精神的につらい場面もある
訪問美容では、介護や医療の現場ならではのつらい場面に直面しなければいけないこともあります。たとえば、認知症の方から拒絶されたり、怒鳴られたりすることもあるかもしれません。また、高齢者と関わる機会が多い分、担当していた方が亡くなる、といった出来事も経験しやすいでしょう。
サロン時代とは違うスキルが求められる
訪問美容では、一般的な美容師にとって経験したことのない施術をおこなう機会も少なくありません。寝たきりの方や認知症の方など、一般の美容院のお客さんとは全く違うノウハウを必要とするケースもあります。美容師としての経験が長い方でも、慣れるまでには一定の期間がかかるのはデメリットともいえるかもしれません。
キャンセル率が高い
訪問美容の利用者は、身体が弱い方も多いため、当日キャンセルになることも多いです。キャンセル費の有無によっては売上に響いたり、スケジュール管理が難しくなったりする点はデメリットでしょう。
事故が起きるリスクもある
認知症の方や知的障がい者の方など、施術の認識が難しい方は、途中でパニックを起こしたり暴れたりするケースがあります。そのような条件下で刃物を取り扱うため、事故のリスクが一定数ある点もデメリットのひとつです。
訪問美容師になるメリット
訪問美容師の職種にはデメリットだけではなく、メリットもあります。ここでは、多くの人が訪問美容師になってよかったと感じている5つのポイントを紹介します。
- 初期費用が少ない
- ニーズが高い
- 時間の融通がきく
- やりがいを感じやすい
- 年齢を重ねても続けやすい
初期費用が少ない
訪問美容師として開業する場合は、店舗をもたないため少ない初期費用ではじめられるメリットがあります。初めは集客が難しくても、初期費用も少ないためリスクを抑えた開業ができるでしょう。
ニーズが高い
高齢化に伴い、訪問美容師のニーズはますます高まっています。予想される今後のニーズに比べると、訪問美容師の数はまだまだ少ないのが現状です。今のタイミングで参入すれば、これからの美容業界を生き残る上で有利なノウハウを身に着けられるはずです。
時間の融通がきく
訪問美容は予約制が主なため、時間の融通をきかせた働き方ができます。店舗のように飛び込みのお客さんがいないため、予定を立てやすい点もメリットです。ライフワークバランスを大切にしたい人や子育て中の方などに適した働き方といえます。
やりがいを感じやすい
外出が難しい中でもおしゃれを楽しみたいと思う方にとって、訪問美容師は本当にありがたい存在です。施術後は心からの感謝の言葉をもらう機会も多く、やりがいを感じられるでしょう。福祉関係の仕事に携わることによって、社会貢献できる点もメリットです。
年齢を重ねても続けやすい
美容師は年齢を重ねると、難しいとされる職業のひとつです。一方、訪問美容師は自分のペースで仕事ができるため、一般の美容院での仕事に比べて体力面での負担が少ないです。また、自身の年齢が上がっても、利用者は同世代か自分より上の世代の方である場合が多く、それまでの経験を活かした働き方が可能です。
訪問美容師になるには
訪問美容師になるために必須の資格は、美容師免許のみです。ただし、介護面で必要なスキルを身に着けたい場合は、以下の資格を取得しておくとよいでしょう。
- 介護職員初任者研修
- 訪問福祉理美容師
- 福祉理美容士
出張美容室IKURUなら新しい発見や経験と出会える
訪問美容師として新たな経験をしてみたいと思っても、一歩踏み出すのには勇気がいるかもしれません。出張美容室IKURUでは、訪問が未経験の美容師の方もしっかりとサポートします。
身体の不自由な方や寝たきりの方などに多少のサポートを必要とする場合がありますが、基本的にはサロンでおこなう施術の内容と作業は変わりありません。訪問美容師として働いてみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
訪問美容師のデメリットには、精神的につらいことがある、サロン時代とは違うスキルが必要、などが挙げられます。一方、時間の融通がきいたり、やりがいが感じられたりする点はメリットです。訪問美容師は美容師免許さえあればすぐにはじめられるため、まずは短時間から試してみるのもよいかもしれません。
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