病気やケガ、障がい、高齢などの理由から、直接美容室に足を運べない方に対して、髪を切るだけでなく、さらに質の高い理美容を提供するのが、ヘアメイクセラピストの仕事です。今回は、そんなヘアメイクセラピストについて、資格を取得する流れからヘアメイクセラピストとなることのメリットなど詳しく解説していきます。
ヘアメイクセラピストとは
一般社団法人日本訪問理美容推進協議会では、「福祉理美容ライセンス」という資格を発行しています。この資格を取得している美容師・理容師はヘアメイクセラピストと呼ばれ、訪問美容の場において、髪を切る・セットするだけでなく、介護福祉を前提とした適切なサービスを提供できます。
現在の日本では超高齢化が進んでおり、訪問理美容におけるヘアメイクセラピストの需要も高まっている状況です。ヘアメイクセラピストは、訪問理美容を依頼するお客さんが安心してヘアカットを任せられるようになるための大切な存在なのです。
ヘアメイクセラピストの資格取得の流れ
実際にヘアメイクセラピストを目指すには、どのような流れで資格を取得していくのかを解説していきます。
<ヘアメイクセラピストの資格取得の流れ>
- 申し込み
まずは日本訪問理美容推進協議会へ講座受講の申し込みをおこないます。認定資格講座は資格取得に加えて実践もおこなえる「3日間での養成スクール」と、短期間で資格が取得できる「短期1日での養成講座」があるので、自分に合った講習コースを選択しましょう。日本訪問理美容推進協議会のホームページに専用の申し込みフォームがあるので、そこからアクセスし、必要事項を入力してください。
- 決済
選択した講習コースの代金を支払います。講習コースの資格取得費 3日間での養成スクール 短期1日での養成講座 110,000円(税込み) 27,500円(税込み) 基本的にはクレジットカードでの決済ですが、銀行振込を希望する場合は、事務局へ問い合わせましょう。
- 教材を発送入金が確認できたら、事前学習教材とペーパーテストが、申し込み時に入力した住所へ発送されます。教材が発送された時点で申し込みが完了となるので、教材が手元に届いたら、中身を確認し事前学習をはじめましょう。
- 講座の受講準備届いた教材をもとに、自分自身での事前学習をおこないます。ペーパーテストも用意されているので、講座当日までに解答しておきましょう。なお、講座の日程は変更が可能です。ただし、教材を発送した後のキャンセルはできないので、キャンセルしたい場合は、教材が発送される前にキャンセル手続きをしましょう。
- 講座当日講座当日は教科書と前日までに解答したペーパーテストを持参してください。講習コースによって3日間、または1日間の講座を受講します。介助に関する基礎知識はもちろん、実践に役立つ道具の選定方法やさまざまな条件下でのカット技術などを学べます。
- 資格取得講座の受講が完了すれば、いよいよ資格認定です。認定証授与はもちろん、受講者特典としてJVPAオンラインコミュニティに参加できるようになるので、各地の理美容師との情報交換をしつつ、安心してヘアメイクセラピストとして活動していけるでしょう。
ヘアメイクセラピストの資格を取得するメリット
ヘアメイクセラピストの取得を取っておくことで得られるメリットは、以下のとおりです。
<ヘアメイクセラピストの資格取得に関するメリット>
- 日本訪問理美容推進協議会の名前やロゴを使用できるため、お客さんに対して安心感を与え、社会的信頼を得られやすい
- 月に1回開催されるZoom交流会への参加や、Zoom個別面談を利用できるので、仕事に対する不安や悩みを相談できる
- 訪問美容の際に、万が一事故が起こってしまった場合、損害補償保険が最大1億まで適用できる
- 訪問理美容に必要な備品や道具購入時に、専門の仕入れ業者が介入してくれるのでコストダウンが図れる
出張美容室IKURUは訪問美容が未経験の方もサポート!
訪問美容師を目指している方や、現在理容師や美容師として活躍しているけれど、訪問理美容での現場でも力を発揮したいと考えている方のなかには、どの職場を選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。そんなときは当美容室に一度お問い合わせください。
出張美容室IKURUでは、訪問美容が未経験の方へ丁寧にサポート・指導しています。ひとりでも多くのお客さんに喜ばれるよう、一緒に訪問美容という仕事をしてみませんか。
まとめ
「福祉理美容ライセンス」(ヘアメイクセラピスト)は、訪問美容から一歩踏み込んだサービスをおこなうための大切な資格です。訪問美容を依頼する方のなかには、介護福祉の知識をもとにした特別な配慮が必要な方もいるので、ヘアメイクセラピストの資格取得者が必要とされる場面も多いでしょう。
ヘアメイクセラピストの資格は、日本訪問理美容推進協議会が主催する講習を受けることで取得できます。これまでの経験や知識・技術だけでなく、正しい介助知識も兼ねそなえることで、訪問理美容が必要な方々に、よりよいサービスを提供できる存在になれるでしょう。